24日午後7時35分ごろ、神戸市中央区の阪神電鉄神戸三宮-春日野道間を走行中の山陽姫路発大阪梅田行き上り特急電車(6両編成)で故障が発生し、春日野道駅で緊急停車して乗客約500人を降ろし、避難させた。同市消防局によると「電車内で白煙が上がっている」と119番があり、5両目の天井付近から煙が発生したという。同電鉄や市消防局、葺合署によると、けが人や体調不良を訴える人はいなかった。詳しい状況や原因を調べている。
同電鉄は神戸三宮-西宮間などで約3時間運転を見合わせ、JRや阪急などで振り替え輸送を行った。
大阪府東大阪市の大学3年の男性(20)は帰宅中の電車内でトラブルに遭遇。帰宅ラッシュと重なり「車内は満員電車の一歩手前」の状態だったという。
男性が神戸三宮駅から乗車してすぐに「爆発音のような音がした」と話し、地下を走行中の窓の外に一瞬、火花が見えたという。しばらくすると車内が停電し、再び明かりがともった時は白煙で満たされていた。
春日野道駅に着いても、すぐにドアが開かず、「閉鎖空間でどうなってしまうんだろうか、と絶望した」と振り返った。