加古川市で2007年、小学2年の女児=当時(7)=が刺殺された事件で、兵庫県警は21日、殺人容疑で逮捕された勝田州彦容疑者(46)=鑑定留置中=の供述に基づき、同県播磨町新島沿岸の海で、女児が刺されたとみられる刃物の捜索を始めた。
事件は07年10月16日午後6時ごろ、加古川市別府町で発生。勝田容疑者は、自転車で帰宅した女児の胸と腹をナイフで刺して殺害した疑いが持たれている。
県警は発生から17年が経過した昨年11月27日に逮捕。捜査関係者によると、逮捕前の任意の聴取に「片刃のクラフトナイフで女の子を刺した。ナイフは海に捨てた」との趣旨の説明をして関与を認めたが、逮捕後は「黙秘します」と話しているという。
捜索は午前10時過ぎ、事件現場から南に約4キロ離れた播磨町の人工島・新島の南側で始まった。県警の機動隊員約50人態勢で、金属探知機を使って海中を調べた。当面の間、捜索は続く見通し。
勝田容疑者は06年、たつの市の路上で小学4年の女児=当時(9)=の胸などを刃物で数回刺し、殺害しようとした疑いも持たれている。県警は今月11日以降、たつの市の事件で使われたとされる刃物についても姫路市内の海で捜索を続けているが、今のところ発見されていない。