7月2日投開票の兵庫県知事選で、尼崎市出身のコラムニスト勝谷誠彦(かつや・まさひこ)氏(56)が27日、県庁で会見し、無所属での立候補を表明した。現県政について「あれだけの(阪神・淡路大)震災に遭い財政負担にもがきながらも、ここまでやってこられたのはえらいが、ちょっと暗い。セピア色化している」と表現。「明るく楽しい兵庫県」というキャッチフレーズとともに、大阪万博などと連携した観光振興、教育への投資といった政策を打ち出した。(黒田勝俊、斉藤正志)
知事選への立候補表明は4人目。候補者4人となれば、故貝原俊民氏が再選した1990年以来となる。
勝谷氏は灘高校、早稲田大学を経て文芸春秋の記者となり、現在はフリーで著述業やテレビ出演などの活動をしている。各地で講演も行う中で「町おこしの相談を受けるようになり、兵庫も『こうすればもっと良くなる』と気付くことが多くなってきた」と立候補を決めた経緯を説明した。
5選を目指す現職井戸敏三氏(71)については「一生懸命やっているが(在任期間が)長い。そろそろ新しい切り口、視点からやる人が出てきていい」と指摘。さらに「顔が見えない。自治体の長は堅実な方がいいのかもしれないが、個人としては寂しい」とした。
政党の支援を受ける予定はなく「“県民党”でいい。『応援しましょう』というところがあれば話を聞くが、それで手足が縛られるなら遠慮する」と述べた。
知事選では他に、共産党推薦で元兵庫労連議長の津川知久(ともひさ)氏(66)、前加西市長の中川暢三(ちょうぞう)氏(61)がいずれも無所属での立候補を表明している。
■一問一答/教育、力入れたい
会見での勝谷氏の主な発言は次の通り。
-立候補のきっかけは。
「阪神・淡路大震災で尼崎の家がほぼ全壊し、大勢が亡くなるのを見た。その時に兵庫のために何かしたいとの思いが生まれた。具体的に考えたのはここ1年くらい」
-取り組みたいことは。
「教育です。人への投資。阪神間は中高の教育レベルは高いが、卒業後は東京に行ってしまう。県内に残っていろいろ生み出してもらえる子どもを育てたい」
「(大阪府が誘致を目指す)万博がある。みんなで応援し、世界中から人が来てくれる県にしたい。キラーコンテンツとして日本酒や百万ドルの夜景がある」
-政党の支援を受ける意思は。
「ありません。安倍首相には話をした。1カ月ほど前、公邸で30分ほど。『こういう立場ですから応援できませんが頑張ってください』と言われた」
-現職が当選すれば5期目となり、任期を全うすれば在職20年になる。
「長い。アメリカ大統領でも2期まで。4期、5期は、ほかの国の大統領なら完全な独裁者。他県では長い知事もいるが、いろんな声は上がっている」









