■2012年 自民が圧勝、政権奪還
民主党の野田佳彦首相が安倍晋三自民党総裁との党首討論で、議員定数削減法案への賛同を条件に突然、解散を表明した。新党結党の動きが起こり、12党が争う戦いとなった。自民、公明が計325議席を得て政権を奪還。民主は230議席から57議席に激減し、第三極勢力の日本維新の会が54議席と躍進した。
兵庫県内の12小選挙区は、自民が8議席、公明が2議席を獲得。自民は4、6、7区で新人3人が当選。10区の元文科相の渡海紀三朗氏ら元職3人も返り咲いた。民主は11区で前外相の松本剛明氏、12区の元外務副大臣の山口壮氏が逃げ切った。日本維新の会の3人とみんなの党の2人が比例復活を果たし、県内の衆院議員は計17人となった。
■2014年 少数激戦、自公9議席
安倍晋三首相は「消費税率10%への再引き上げを先送りした判断の是非を問う」と解散を断行。野党は「大義がない」と批判を強めたが、争点はアベノミクス一色となった。自民、公明両党が325議席と定数の3分の2を確保。民主党は62から73議席に上積みし、共産党は8から21議席へ大きく伸ばした。
兵庫県内の候補者数は、1996年の小選挙区比例代表並立制導入以降、最少タイの40人。12選挙区の結果は、自民が7議席、公明が2議席。1区では維新の党前職の井坂信彦氏が自民前職の盛山正仁氏を破ったほか、民主は11区の前職松本剛明氏が議席を守った。12区の山口壮氏は、無所属前職として当選し、その後、自民入りした。