
制御するのは困難?(撮影・峰大二郎)
ご近所が、自分について噂話(うわさばなし)をしているのではないかと気になってしかたがない。こっそり盗聴器を仕掛けて盗み聞くうちにやみつきになり、盗み聞きの対象が次々と増え、やがては街全体に盗聴器を仕掛けるようになり-いったい何の話をしているのだ、ですって。もちろん、米国の盗聴疑惑です。こんな書き方をすると、スティーヴン・キングあたりの書くホラー小説みたいで怖いですねえ。
米国といえば、ウォーターゲート事件も盗聴事件だし、米政府は正式に認めていないが、エシュロンという通信傍受システムで世界中の通信を盗聴しているらしいことは半ば公然と囁(ささや)かれてきたので、もともとそういう文化を持つ国のようだ。米政府の高官が「他の国だってやっている」と開き直って抗弁するにいたっては、聞いているこちらが恥ずかしくなってしまう。
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