■養成事業に参画 阪神・淡路大震災20年事業
▼サッカー日本代表 元監督・岡田武史さん「タフに生きる力を」
▼「キャプテン翼」作者 漫画家・高橋陽一さん「経験を若い世代に」
阪神・淡路大震災20年事業として、神戸新聞社と神戸市が兵庫県内の大学生らと結成した「117KOBEぼうさい委員会」。委員会の事業の一つとして、防災の基礎知識や技術を身に付けた「ぼうさいマスター」の養成プロジェクトに取り組んでいるが、サッカー日本代表元監督の岡田武史さん(58)とサッカー漫画「キャプテン翼」作者の高橋陽一さん(54)も参画している。
岡田さんは、委員会の活動をアピールするアンバサダーに就任。自身の経験をもとにメンバーにアドバイスする。
フットサルを楽しみながら応急手当の方法を学ぶイベントなどに参加した岡田さんは、避難所のリーダーに求められるのは「全員の命を守るという思い」と指摘。「環境の変化に対応する野外体験やチームワークを学ぶフットサルを通し、震災のような極限状況でもタフに生きる力を身に付けてほしい」とエールを送る。
高橋さんはサポーターとして、大学生をイメージしたロゴマークを制作した。「学生には阪神・淡路を直接知らない人も多いと思う。若い世代も学び、経験を引き継いで」と思いを込めた。
普段から防災リュックサックを常備している高橋さんは「備えは大切。このプロジェクトにたくさんの人が参加してもらえるよう、少しでも力になれたら」と話した。
〈117KOBEぼうさいマスター委員会〉
阪神・淡路大震災を経験していない若い世代に震災の記憶を継承しようと、神戸新聞や神戸市などが県内の大学生に呼び掛け結成された。ネットで公開する防災講義の受講者を「117KOBEぼうさいマスター」として認定。市民救命士の講習や大学生が中心となった多彩な防災行事を催し、ラジオ関西の番組などで活動内容を報告する。
2014/11/21「防災への関心高めて」 神戸のライブ会場 若者に呼び掛け2015/4/30
「117KOBEぼうさいマスタープロジェクト」学生が東北被災地を訪問 ボランティアの現状学ぶ 2015/4/10
「117KOBEぼうさいマスタープロジェクト」震災の教訓と記憶 私たちが次世代へ(2) 2015/3/6
「117KOBEぼうさいマスタープロジェクト」震災の教訓と記憶 私たちが次世代へ(1)2015/3/6
<117KOBEぼうさい委員会>世代超え 防災知識学ぶ2015/2/16
<117KOBEぼうさい委員会>「ぼうさいマスター」になろう チャリティー試合会場でPR2015/1/18
<117KOBEぼうさい委員会>フットサル明石で大会 サッカー日本代表元監督岡田さんらゲスト参加2014/12/14
「117KOBEぼうさいマスタープロジェクト」神戸で避難所体験合宿(2)2014/12/11