2013年秋、台風30号で甚大な被害が出たフィリピン・レイテ島をめぐって、日米海軍が激しい戦いを繰り広げたのは、1944(昭和19)年10月のことだ。「レイテ沖海戦」と呼ばれ、戦場となった海域の広さ、両軍の軍艦の多さなどから、史上最大規模の海戦とされる。太平洋戦争の開戦から3年、敗色濃厚だった日本海軍の連合艦隊は持てる戦力をすべてつぎ込み、戦いに臨んだ。このとき、米軍の航空機を引きつけるため囮(おとり)となった機動艦隊の中に、航空戦艦「日向(ひゅうが)」の姿があった。シリーズ「戦争と人間」第3部は、日向で機銃の射手を務めた丹波市青垣町遠阪(とおざか)の山中喜平治(きへいじ)さん(91)の記憶をたどる。(森 信弘)
2014/2/7【動画】戦艦「日向」機銃射手 山中喜平治さんインタビュー2014/2/7
(14)自分だけ生きて帰った2013/12/24
(13)原爆、降伏、そして帰郷2013/12/23
(12)爆弾攻撃200発日向沈没2013/12/22
(11)入院なければ特攻やった2013/12/21
(10)一夜の帰郷 最後じゃろな2013/12/19
(9)少尉を水葬 白波の中へ2013/12/18
(8)人が米粒のように海へ2013/12/17