新ひょうごの医療

淡路島の農産物を届ける仕事を通じ、挑戦に踏み出した男性=南あわじ市内
発達障害が理由で心に異変を来し、それでも、自立へ努力を続ける若者もいる。南あわじ市の男性(26)もその一人だ。就職先で抑うつ状態に陥ったが、NPO法人による就労サポートで徐々に自信を回復。得意分野で社会に役立つことを目指し、農業関係の仕事に励む。
以前いた勤務先でのことだ。「仕事が遅い。なんで時間内に終わらへんねん」。配送係に就く男性に上司の叱責(しっせき)が響く。
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- シリーズ17 大人の発達障害
2019/1/5~2019/1/26
発達障害は子どもの障害と考えられがちだが、成人になってもその特性は持ち越される。集中力やコミュニケーション力の不足によるつまずきは、社会人として職場や地域で活動するようになってから深刻になる。「新ひょうごの医療」シリーズ17は、「大人の発達障害」をテーマに、臨床現場での対応方法を伝える。

