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 阪神・淡路大震災の被災者から体験談や写真などを集め、インターネット上の地図をクリックすると詳細を閲覧できるデータベース(DB)化に、人と防災未来センター(神戸市中央区)などが二〇〇四年度から本格的に取り組むことを決めた。記憶の継承と共有により、地域の「防災文化」を高める狙い。被災者自らが入力できる市民参加型で運用する計画という。(松本茂祥)

 「“私たちの復興”プロジェクト」(仮称)。防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センター(同市中央区)などが協力する。

 復興の軌跡をたどれるよう、災害前、直後、現在の自宅周辺の写真や映像などの提供を受け、体験談と合わせ、個人の復興史としてネットに掲載する。住所地ごとに閲覧できる仕組みとする。

 人と防災未来センターが被災者から預かっている写真など、震災資料約十八万五千点も活用。地域や学校、特定非営利活動法人(NPO法人)の活動史も紹介する。

 将来的には、集まった写真や映像を基に、被災地全域の復興の足跡を、パソコン画面で疑似的(バーチャル)に見られるようにする考え。まずはフラワーロードの変ぼうを三次元映像で再現する試みに取り掛かる。

 〇五年に兵庫県内で開催が決まった国連防災世界会議での公開も検討しており、同センターは「一人ひとりが持ち寄った情報で、地域の復興のありようが分かる。これが街の新たなステップを考えるよりどころになれば」と話している。

2004/1/3
 

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