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被災者追跡アンケート

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■震災10年の思い…ひとこと…


▼教訓伝えていきたい

 「語り部ボランティアをしている。私にできることは、震災で得た教訓を伝えること。人への思いやり、優しさが、勇気や生きる力を与えるのだということを伝えたい」(東灘区・60代女性)

▼求職通じ不況を実感

 「10年を迎えようとしている年に失業してしまった。神戸経済は全国よりも悪いという認識を持っていたが、求職活動の中で痛感させられた」(東灘区・50代男性)

▼将来の津波被害不安

 「何度も転職、転居を繰り返しやっと今の場所に落ち着いた、多くの苦労があった。なのに南海・東南海地震で大津波がきて今の住居が水没するかと思うと不安。対策をとってほしい」(東灘区・40代女性)

▼10年本当に長かった

 「南海地震などを考えると不安でたまりません。10年は本当に長い時間だった。あの時、主人を亡くし、どうやって生きていけばいいのかと思ったが、時間がいやしてくれた。主人が生きていてくれたら楽しい人生を歩めたのに、と思う」(須磨区・60代女性)

▼すべての子に教育を

 「震災で家計破たんした家庭の子どもたちが就学断念せざるを得なかったのが心に残っている。すべての子に平等な教育を与えるべき。そのために市民と行政が一緒になって制度を考えたい」(須磨区・40代男性)

■新潟中越地震について…ひとこと…


▼若ければ手伝いたい

 「気力をなくすとだめになります。つらいでしょうが頑張って。私も若ければボランティアに行きたいですが、もう足腰が弱って…。すみません」(須磨区・70歳以上男性)

▼なぜ共済制度できぬ

 「日本に住む限り(地震は)どこでも起こりうることなのに共済制度が10年たってもできないのは不思議に思う。一体だれが阻んでるのだろう」(須磨区・50代女性)

▼私たちも頑張ります

 「涙が出ます。私たちが10年で何とか普通の生活に戻りましたが、テレビなどを見ていて中越が元通りの暮らしになるまで何年かかるのか考えると涙が出る。私たちも頑張ります。みなさんもガンバレ」(須磨区・50代女性)

▼予知できなかったか

 「地震の専門家は一体何を研究しているのか。まったく予知されることなく、新潟県中越地震は発生した。地震後に学者が出てきても、手遅れだ」(東灘区・50代男性)

▼教訓生かされてない

 「神戸で経験したことがあまり生かされていないように思う。報道で取り上げられる避難所には救援物資が届けられているが、避難所に入れなかった被災者に届いたのだろうか」(東灘区・40代女性)

▼今後は心のケア重要

 「震災時の土壁のにおいや、余震のときの独特な空気がよみがえってくる。小さな地震でも身構えるようになった。中越の方々も今後、このような気持ちになると思う。心のケアが重要だ」(東灘区・40代男性)

2005/1/11

 

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