
焼き打ちされた鈴木商店の跡地。現在はマンションが立つ=神戸市中央区栄町通7(撮影・中西大二)
火事を知らせる半鐘の音がけたたましく鳴り響いていた。
1918(大正7)年8月12日夜、暴徒化した群衆の放った火が鈴木商店をなめ尽くそうとしていたそのとき、鈴木の幹部は諏訪山にある神戸屈指の料亭「西常盤(ときわ)」で得意先を招いた宴の最中だった。
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焼き打ちされた鈴木商店の跡地。現在はマンションが立つ=神戸市中央区栄町通7(撮影・中西大二)
火事を知らせる半鐘の音がけたたましく鳴り響いていた。
1918(大正7)年8月12日夜、暴徒化した群衆の放った火が鈴木商店をなめ尽くそうとしていたそのとき、鈴木の幹部は諏訪山にある神戸屈指の料亭「西常盤(ときわ)」で得意先を招いた宴の最中だった。
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