約１カ月半超にわたりお届けした「垂水マンスリー　南北彩々」。神戸市垂水区内を４エリアに分け、このまちにあふれる三つの魅力－「観力」「美力」「味力」に迫った。１本の記事にはならなかったが、取材の中で「へえー」と思った垂水区のナンバーワンなどを紹介する。（西竹唯太朗）

■出生率、高齢者数、空き家の数も

　２０１５年の厚生労働省の調べでは、１人の女性が１５歳から４９歳までに産む子どもの数の平均（合計特殊出生率）が１・５７人と市内ナンバーワン。全国平均１・４５人、県平均１・４８人を上回っている。

　一方で、６５歳以上の高齢者数も６万３０５２人（１５年国税調査）とナンバーワン。ちなみに、住宅数１１万２４２０戸（１３年住宅・土地統計調査）や空き家数１万４３８０戸（同）もともにナンバーワンとなっている。

■ミニバイク駐輪場は常に満車

　ＪＲ・山陽電鉄垂水駅近くの駐輪場に並ぶミニバイクの数には圧倒される。「契約駐輪場は早くても半年待ち。一時預かりも朝から満車の状態」と管理員の男性（７１）。

　市の調べでは、２０１８年度時点で、区民のミニバイクの保有数は２万３８２４台と市内ナンバーワン。１０人に１人が所有している計算になる。「鉄道の駅が南部に集中しており、バスを待つのが苦手な人が使用するのでは」と市の担当者は推測する。

　一方、同区の駐輪場での自転車利用台数は、約４９００台（１１年時点）と、市内で５番目。やはり、坂道が多いことで自転車を嫌がる人が多いのだろうか。

　同区舞多聞西の会社員男性（３１）は毎朝同駅まで、約２０分かけミニバイクで出勤している。「妻には事故を心配されますが、バスよりも早いのでやめられません」と苦笑いで立ち去った。

■美容院・理容院の店舗数、神戸で２位

　このほか、ナンバーワンではないが、市内で上位を占める統計数字を紹介する。　一つ目は、美容院・理容院の店舗数。垂水区役所によると３７４店舗（２０１２年時点）で、中央区に次いで第２位となっている。

　また、公園数も２５５カ所で（１５年時点）で、北区、西区に続き第３位。平磯緑地（同区平磯１）など駅付近や国道沿いに位置する立地条件が特徴という。