地元の人も知っているようで知らない、隠れた兵庫県洲本市の魅力を紹介する新サイト「トウダイモトクラ荘」がこのほどオープンした。同市魅力創生課職員の斎藤織音(おりね)さん(28)が発案。「特に若い人たちに、地元ってやっぱりいいなと思ってもらえたら」と話す。(赤松沙和)
サイトは「洲本のどこかにひっそり建つアパート」をイメージ。喫茶店好きな管理人、移住1年目の男性、洲本港出身の魚など、個性豊かな住人が、それぞれの視点で知られざる市内の店や店主の人柄などを日記形式で紹介していく。アパートの名前は「灯台もと暗し」から名付けた。
発案した斎藤さんは生まれも育ちも洲本。ただ「進学した淡路島外の大学で『洲本ってどんなところ』と聞かれ、すぐに浮かばなくて」と振り返り、「市役所に勤め始めて、人と人のつながりや温かい人柄が洲本の魅力だと感じた」と話す。
「洲本って何もない」と思いがちな地元の若者をターゲットに、単なる店やスポットの紹介ではなく、住んでいる人の顔が見えるようなサイトを作ろうと考えたという。
サイトでは、お客さまファーストのお好み焼き屋や昭和にトリップしたような喫茶店などを、近くの風景も交えながら楽しく紹介。市内のイベント情報なども掲載する。今後は写真共有アプリ「インスタグラム」も活用していくという。取材、執筆も行う斎藤さんは「地元の良さを再発見してもらえるように、たくさん取り上げて発信していきたい」と意気込む。
同サイトのURLは、toudaimotokura.com。
