災害時に被災者らに使ってもらう自走式水洗トイレカーを兵庫県南あわじ市が導入し、21日に同市市三條の中央公民館でお披露目された。
トイレカーは被災時の衛生環境維持などを目指して、約1580万円かけて導入。総重量約5・8トンのトラックタイプで、荷台部分がトイレになっている。男性用と女性用、多機能トイレなど計七つの便器があり、おむつ交換台も完備。ソーラーパネル付きで、車の燃料が切れても照明を点灯したり水を流したりできる。車いすでも利用できるように垂直昇降機を備える。
災害時以外にも、啓発のためにイベント会場で使うほか、ほかの自治体で災害が起きた際に派遣することを考えているという。
デモンストレーションとして、昇降機を使ってトイレに入った車いすの市職員の男性(30)は「車いすの人は災害時のトイレに困ると思うのでありがたい」と話していた。(西竹唯太朗)
