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お多福湯でタイルの目地に新たな目地材を塗り込むメンバーら=洲本市本町8
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お多福湯でタイルの目地に新たな目地材を塗り込むメンバーら=洲本市本町8

 経営者の高齢化などから設備の維持やメンテナンスに頭を悩ます銭湯で、床や壁のタイルの目地を修繕する銭湯愛好家たちがいる。その名は「県境なき目地団」。昨年12月には兵庫県洲本市内の銭湯に出動し、目地をぴかぴかによみがえらせたメンバーは「自分たちの活動が銭湯を続ける励みになれば」と力を込める。(吉田みなみ)

 目地団は、「旅先銭湯」などの著書がある編集者の松本康治さん(58)=神戸市垂水区=らを中心に昨年夏に結成。これまで神戸や姫路、広島などで作業してきた。メンバーは、会員制交流サイト(SNS)を通じて行く先々の銭湯ファンの参加を募る。松本さんは「あくまで勝手に応援しているだけ」とし、費用は自腹で賄う。本当に助けを求めていそうな銭湯を独自に探して赴く。

 洲本市本町8の「お多福湯」は利用者が減る中、「常連客のために」と営業を続けてきたが、昨年2月に3代目店主中尾隆さん(68)の舌がんが発覚。手術にコロナ禍も重なり、夏まで休業を余儀なくされた。再開後も体力面の不安から営業時間を短縮していた。

 そんな中、補修の様子などを載せていた松本さんのSNSに、中尾さんの妻昌里(まり)さん(59)から「お多福湯にも来てほしい」とメッセージが寄せられた。かつて松本さんも訪れたことがあり、すぐに駆け付けた。

 補修作業は、壁や床の汚れた目地を電動工具で削り取り、その上から新たな目地材を塗り込む。タイルにはみ出た部分を拭き取るのは体力が必要で、参加した4人は汗をにじませながら取り組んだ。作業を終えると、浴室全体が明るい雰囲気になった。中尾さん夫妻は「こんなにきれいにしてもらえてありがたい」と感謝していた。

 最近は目地を補修できる業者が減った上、100万円ほどかかる場合もあるという。松本さんは「経営者や利用客に喜んでもらえることがうれしい」といい、「それぞれの地域で銭湯好きの輪を広げ、補修のやり方を覚えてもらえたら。興味のある人はぜひ参加を」と呼び掛ける。

 活動の様子は、松本さんのツイッター(@furoikoka)で見られる。

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