兵庫県南あわじ市の沼島小学校が校庭の全面芝生化に踏み切る。島内3市では初の試みで、このほど、最後に残った一角で植え付け式があり、児童や地域住民ら約30人が作業した。定着には5カ月ほどかかる見込みで、夏前には青々とした校庭を子どもたちが駆け回る。(吉田みなみ)
同校の土地は1974年、田んぼだった場所に山の土を入れて造成したため、校庭を使い続けるうちに、拳ほどの石やとがった小石が現れるようになった。けがにつながる恐れがあるため、県から補助金を受けて1150平方メートルの校庭の芝生化を決定。年明けから作業に取り掛かっていた。
植え付け式には、沼島中学校やぬしま保育園に通う子どものほか、地域住民が参加。約30平方メートルに芝を敷き詰めた。
芝の定着は6月までかかる予定。それまで校庭は使わず、体育の授業は同中などのグラウンドを借りるという。唯一の6年生(12)は「芝生を隙間なく敷き詰めるのが難しかった。運動場が使える頃には中学生になっているけど、出来上がったら見に来たい」と話した。
