国の特別天然記念物のコウノトリ2羽が、兵庫県洲本市宇原の市戸池に飛来した。寄り添って仲良く餌をついばむ様子は、まるでつがいのようだ。
近くの男性(79)によると、最初に見かけたのは2日午前7時15分ごろ。11、21日早朝にも2羽の姿を確認できた。男性は「たまたま散歩していて気が付いた。見られてうれしい」と喜ぶ。
県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、1羽は2017年に同市で生まれた雌で、昨年12月にも洲本市内で目撃されている。もう1羽は、写真から識別用の足環の色が判別できず、特定できなかった。担当者は「今の段階でつがいかどうか判断できないが、もう1羽が雄で繁殖できる年齢なら、ペアになる可能性もある」と話し、「警戒心の強い鳥なので、見かけたら離れて見守って」としている。(吉田みなみ)
