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新たに出版された「白球は死なず」を手にする大鐘稔彦さん=南あわじ市阿那賀
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新たに出版された「白球は死なず」を手にする大鐘稔彦さん=南あわじ市阿那賀

 小説「孤高のメス」で知られる阿那賀診療所(兵庫県南あわじ市阿那賀)の医師で作家の大鐘稔彦さん(77)の中短編小説「白球は死なず」が出版された。医療現場を題材にしたこれまでの長編小説とは異なり、甘くほろ苦い青春時代がテーマ。学生野球やへき地医療などを舞台背景に、男同士の友情や男女の揺れ動く恋愛模様をつづった全3編が、読者に若かりし頃を思い起こさせる。(西竹唯太朗)

 大鐘さんは1968年に京大医学部を卒業後、外科医として腕を振るい、99年に同診療所に着任。生体肝移植などをやり遂げる医師の姿を描いた「孤高のメス」は累計160万部の大ベストセラーになり、映画やドラマ化もされた。

 診療所勤務を続けながら、現在も創作活動にいそしむ大鐘さん。だが、意外にも中短編小説の執筆経験はなかったという。きっかけとなったのは、淡路島ゆかりの人たちによる文芸同人誌「淡路島文学」。同誌の編集発行人を務めていた故・北原文雄さんから熱心な依頼があり、2010年ごろから短編小説やエッセーなどを寄稿していたという。

 「白球は-」では、これまで同誌に寄せた中短編小説から「青春」をキーワードに3編を抜粋し、1冊にまとめた。1編の「青春の彷徨」では、大鐘さん自身が大学時代に体験した切ない恋愛模様を小説に仕立てた。2編の「海の音」では、日本海沿いの街が舞台で、失恋して都会から舞い戻った女性の姿を描いた。へき地のため、すぐに医師が去ってしまう診療所の状況なども盛り込んだ。3編では、高校や大学野球をテーマに、文武両道を貫く2人の球児の友情と青春を書いた。

 「いずれも読みやすく仕立てた。話を読んで自分の青春時代も振り返ってもらえたら」と大鐘さん。

 355ページ、出版社はアートヴィレッジ。全国の書店やネットのほか、出版社から直接購入もできる。

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