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三島徳七博士の紹介本を出版した顕彰会の小林広志会長(右)と片山仁史事務局長=洲本市五色町広石下
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三島徳七博士の紹介本を出版した顕彰会の小林広志会長(右)と片山仁史事務局長=洲本市五色町広石下

 兵庫県洲本市五色町広石出身で、強力な永久磁石「MK鋼」を発明した三島徳七博士(1893~1975年)。地元が生んだ偉人を広く知ってもらおうと、住民らでつくる顕彰会が、紹介本「暢童心(ちょうどうしん)-三島徳七物語-《普及版》」を出版した。功績や人物像、古里とのつながりをまとめた。(吉田みなみ)

 三島博士は、旧広石村の尋常高等小学校を出た。働きながら勉強し、17歳で立教中学校へ編入した。東京帝国大学(現東京大)を卒業後、教官として大学に残り、研究を続けた。1931年にMK鋼を発明。電子機器や航空機などの進歩に貢献し、50年に文化勲章を受章した。

 紹介本はA5判、87ページ。タイトルの「暢童心」は三島博士が残した言葉で、子どもの興味や探究心を尊重し、個性や長所を伸ばすという意味。家族や恩師らに支えられて研究できた自身の体験がもとだとされる。

 博士の人物像を知る手がかりとして、生前寄稿した新聞記事や、没後に著名人らが寄せた追悼文などを掲載した。研究助手に月給25カ月分の金を渡してねぎらった▽退官後も毎日規則正しく生活した▽子煩悩、野球好きで息子とキャッチボールした-などのエピソードを紹介している。

 また、三島博士が広石小のためにした寄付や、家族が遺志を継いで作った奨学金にも触れている。

 発明から90年、広石地区で功績が語り継がれる一方、他の地区であまり知られていないという。顕彰会も、97年の発足時に約250人いた会員が約180人に減った。こうした状況を踏まえ、写真や絵を入れて分かりやすい本を目指した。小林広志会長(72)は「三島博士の歩みを知り、努力を継続する大切さや郷土愛を感じてほしい」と話す。

 非売品。2千部印刷。市内の小中高校や図書館などへ寄贈を予定している。希望者には郵送も可能。問い合わせや郵送希望は、顕彰会ファクス(0799・35・1167)かホームページの問い合わせ欄から受け付ける。

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