淡路

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まいぎり式の道具で火おこしをする高田亮和さん(右)=淡路市黒谷
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まいぎり式の道具で火おこしをする高田亮和さん(右)=淡路市黒谷
「洲本市の火」を灯火台にともす大島清司さん(右)=洲本市五色町都志
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「洲本市の火」を灯火台にともす大島清司さん(右)=洲本市五色町都志

 24日開幕する東京パラリンピックに向けた聖火の採火式が13日夕に兵庫県淡路市、14日に洲本市でそれぞれあった。地元の歴史や偉人にちなんだ方法で火をおこし、障害者スポーツの祭典への思いを込めた。

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 淡路市は、同市黒谷の国指定史跡「五斗長垣内遺跡」で催した。弥生時代の鍛冶工房を再現した竪穴建物の中で、木と木の摩擦を利用する「まいぎり式」で火をおこした。

 参加した同市の高田亮和さん(15)は、先天性の視覚障害で右目が全く見えず、左目は視力0・07。人の輪郭がぼんやり見えるぐらいという。

 体幹を鍛えようと小学5年から五色ホースクラブで馬術に励んでいる。1人で馬にまたがり、コースの誘導者の声を聞きながら操る。中学2年まで4年連続で全国障がい者馬術大会で優勝。県立視覚特別支援学校(神戸市垂水区)高等部1年に所属する現在も続けている。

 採火式で市職員の手ほどきを受けて火種をつくり、「自分もスポーツをやっている。参加する機会をもらえてうれしい。選手の日々の努力が報われる大会になってほしい」と話した。

 身体障害者福祉厚生会、知的障害者と家族でつくる「手をつなぐ育成会」、精神障害者と家族の「いきいき家族会」、障害者スポーツ「卓球バレー」に取り組むグループ「わいわいサークル」のメンバーらも火おこしに挑戦。上がった炎をランタンへ移した。16日午前、市役所本庁舎に展示する。午後に高田さんが市を代表し、神戸総合運動公園陸上競技場へ運ぶ。

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 洲本市は、同市五色町都志の観光施設「ウェルネスパーク五色」で開催。参加した市内の小中学生が、木の棒を回す「きりもみ式」や火打ち石を使って火種をつくり、市身体障害者福祉協会の大島清司会長ら(76)らが「洲本市の火」として、灯火台にともした。

 江戸時代の豪商、高田屋嘉兵衛ゆかりの地として、顕彰館も併設される同施設。当時、照明用として生活に欠かせなかった菜種油が、北前船で全国に運ばれたことにちなみ、この場所で採火式を行うことを決めたという。

 大島会長は、物心の付く前にポリオを発症し、両脚が不自由になった。そのため歩いた経験がなく、「運動する-という感覚が分からずに、スポーツに挑戦することができなかった」とこぼす。

 この日は、子どもらがおこした火をトーチで受け取り、竹内通弘市長とともに点火した。パラリンピックは毎回欠かさず見るという大島会長。「世界で称賛される選手の存在は、障害を持って生まれた子どもらの希望になる。そんな大会の一端を担えたことがうれしい」と話していた。

 洲本市の火は16日午前まで、同市役所1階で展示。同日午後に神戸運動公園陸上競技場に運ばれる。(西竹唯太朗、中村有沙)

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