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南あわじ市・沼島の個人宅から借りて展示するどんざと、研究を進める岡本佳奈さん=淡路市野島常盤
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南あわじ市・沼島の個人宅から借りて展示するどんざと、研究を進める岡本佳奈さん=淡路市野島常盤
植物柄などが美しいどんざの刺しゅう=淡路市野島常盤
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植物柄などが美しいどんざの刺しゅう=淡路市野島常盤

 兵庫県淡路島の漁師らが昭和初期ごろまで愛用した防寒着「どんざ」について、県立大大学院緑環境景観マネジメント研究科(淡路市野島常盤)2年の岡本佳奈さん(25)が研究を進めている。高齢者や漁業団体にアンケートを行うなど意欲的に調査。29~31日には洲本市内で有志と「DONZA(どんざ)展」を企画。南あわじ市・沼島の個人宅などから借りた実物8着と研究成果のパネルを展示する。(上田勇紀)

 どんざは、一般的にはどてらと呼ばれる衣服。木綿布を重ねて藍で染め、刺しゅうを施してある。島内では江戸後期から昭和初期を中心に、漁師が行商や祝いの席、作業着などさまざまな場面で使った。漁師の妻や母親が、海の安全や商売繁盛を願い、時間をかけて手作りしたという。

 同県加古川市出身の岡本さんは大学卒業後、制作会社をへて昨年4月、同研究科に入学。修士論文のテーマを探す中で人づてにどんざを知った。近年、どんざの柄をタイルの模様に使ったり、衣服のモチーフにしたりして再評価する動きがあり、「失われつつあった島の文化が、現代のアイデアにつながっている」と感銘を受けた。

 今年4月から、島内3市の老人クラブ代表者に、どんざの認知度や思い出を聞いた。実物を持っている人はいなかったが、認知度は淡路市約44%、南あわじ市約34%、洲本市約27%だった。「戦後すぐのころ、冬場に漁師がどんざを着てたき火を囲んでいた」「沖に行くときに夫が着ていた」「祖父がどんざを着てタコ漁に行っていた」など、具体的なエピソードも寄せられた。

 岡本さんは、伝統的な刺しゅう「刺し子」の模様にも着目。スギやササの葉、柿の花、麻の葉など、植物がよく使われていた。文献を読み込み、「ササの葉は商売繁盛、柿の花は五穀豊穣(ほうじょう)の意味があった。展示を通じ、どんざの歴史や魅力に触れてほしい」と話す。

 DONZA展は、洲本市中川原町中川原の設計事務所・カフェ・ギャラリー「HIRAMATSUGUMI」で。午前10時~午後5時(31日は午後3時まで)。無料。「どんざタイル」の展示販売、刺し子の作品展なども予定している。

 会期中、30日に講師を招いた藍染め体験(午前10時~午後5時、ハンドタオル1500円、手拭い3千円)▽31日に刺し子のマスク作り体験(第1部午前10時~正午、第2部午後1~3時、5500円)-がある。刺し子体験は定員5人ずつで、名前と人数を記して事前に申し込む。問い合わせと申し込みは岡本さんのメール(kana_okamoto@awaji.ac.jp)へ。

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