淡路ビーフブランド化推進協議会(兵庫県淡路市塩田新島)と淡路島レザー協議会(同県洲本市物部1)は、兵庫・淡路島で生まれ育った肉牛の皮革「淡路島レザー」で製作した記念グラブを、プロ野球オリックス・バファローズの村西良太投手(淡路市出身)ら3選手に贈った。
昨季25年ぶりのリーグ優勝を果たしたチームの健闘をたたえ、選手らが淡路ビーフを好んで食べていることに感謝を伝える記念品として企画した。
島内の畜産農家が育てた肉牛の皮革を奈良県内のグラブメーカーが加工し、緑、黒、茶色に仕上げた。各グラブに牛の出生地や育った場所などがわかる個体識別番号を記した。
3選手は村西投手と安達了一内野手、山田修義投手。安達選手は毎年チームのキャンプ前に淡路島で自主トレーニングをしている。期間中の昼食を淡路市内のステーキ店が支援し、淡路ビーフを使ったメニューで力をつけるのが恒例という。
同市佐野新島の淡路佐野運動公園で贈呈式をし、村西、安達両選手が出席。使用した皮革の牛を育てた畜産農家がグラブを手渡し、あわせて淡路ビーフも贈った。村西選手は「淡路牛のレザーは聞いたことがなかった。新鮮。しっとりしていて上品。家に飾りたい」と話した。
商品化の予定はないといい、ブランド化協議会事務局の浜中健一さん(38)は「一流選手に淡路ビーフに親しんでもらい、淡路島レザーと淡路ビーフの認知度が上がってほしい」と期待していた。(中村有沙)
