兵庫県南あわじ市賀集の賀集地区公民館ロビーに、12股のダイコンが展示されている。訪れた入館者は「2、3股は普通だけど10以上は見たことがない」などと驚きの声を上げている。
同市の山形澄子さん(85)が、自家用に小さな畑で育てた。今月22日、孫のために引き抜くと、根が12に分かれていた。2年前に9股を収穫し、公民館で展示。今回も提供することにした。
ダイコン栽培歴が「半世紀以上」という山形さん。「こんなに根が多いのは初めて。昨今の天候不順も関係があるのかしら」とつぶやく。
9股のダイコンを展示した際は、その年の干支(えと)が「子(ね)」であったことから、子孫繁栄の象徴とされるネズミにちなみ、「子宝大根」と名付けられた。山形さんは「今年の干支の寅(とら)にかけたいい名前は思い付かないけど、珍しいので見てもらえたら」と話した。(西竹唯太朗)
