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のりのパッケージをデザインした片岡加奈子さん(後列)と次女の來紀さん(中央)。協力した一宮町漁協の阿部恭子さん(右)と原田融哉さん=淡路市郡家
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のりのパッケージをデザインした片岡加奈子さん(後列)と次女の來紀さん(中央)。協力した一宮町漁協の阿部恭子さん(右)と原田融哉さん=淡路市郡家
完成したオリジナル商品
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完成したオリジナル商品

 兵庫県淡路市の片岡加奈子さん(50)とダウン症の次女來紀(らき)さん(9)が、地元特産ののりのパッケージをデザインした。一宮町漁業協同組合職員の勧めで、加奈子さんのイラストに來紀さんが文字を添えたオリジナル商品。加奈子さんが女将(おかみ)をしている同市志筑新島の日本料理店「魚繁」で客向けに販売し、PRに一役買う。(内田世紀)

 加奈子さんは來紀さんの子育てを通じて学んだ命の大切さを伝えようと、「淡路市ふるさと講師」などとして講演してきた。ダウン症児にある3本の21番染色体から着想した絵本「あわじ結びはしあわせ結び」を2020年に出版し、作家活動もしている。

 昨年秋、同県洲本市であった食のイベントに、魚繁と一宮町漁業協同組合が出店した際、魚繁が弁当に同漁協ののりを付けて販売した。

 その後、加奈子さんは漁船に乗り、ノリの収穫や加工場について学んだ。魚繁の利用客に、島の海の豊かな環境やノリ養殖の苦労話などを伝え、試食を勧めた。多くの観光客が「おいしい」と買い求め、数百袋ののりが売れたという。

 オリジナル商品は、片岡さん母娘の活動を報じる本紙記事を読んだ同漁協の阿部恭子さん(44)と原田融哉さん(37)が、「來紀ちゃんも協力して商品を作っては」と提案した。

 加奈子さんは宝船に乗ったえびす様を描き、來紀さんが「あわじのり しあわせむすび ふくきたる」とメッセージを書いて、ほのぼのとしたデザインに。ノリは昨年12月に収穫した「初摘み」を使用した。

 商品が届くと來紀さんは跳びはねて喜んだといい、加奈子さんは「淡路産のりを多くの人に知ってほしい。おいしさを生かす新たなメニューも考えていく」と話す。

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