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宮城県南三陸町産の銀サケを食べる児童ら=賀集小学校
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宮城県南三陸町産の銀サケを食べる児童ら=賀集小学校

 東日本大震災から11年の11日、兵庫県南あわじ市内の小中学校と幼稚園の給食で、宮城県南三陸町産の銀サケを使ったメニューが出た。市が復興支援で職員を派遣した縁で仕入れている。子どもたちは被災地の状況を学び、銀サケを味わった。(吉田みなみ)

 市は2012年度から20年度まで毎年、南三陸町に市職員を派遣した。18年3月、同町名産の養殖銀サケを学校給食に採用。年10回程度のペースで銀サケを仕入れている。この日は計3462食分を用意した。

 賀集小学校5年生の教室では、給食前に市学校教育課の職員が東日本大震災について説明した。教室のモニターに、南三陸町の震災前の姿や津波にのみ込まれた様子などを映し、「道や家が元通りになっても3万人以上の住民が避難したまま。被災地からは遠くても、現地の食材を消費することが復興の力になる」と語り掛けた。

 メニューは「南三陸町産サケのハーブ焼き」。女子児童(11)は、「香ばしくてご飯が進んだ。お互いに助け合う気持ちを持ちたい」と話した。

 県の想定によると、賀集地区は南海トラフ地震で浸水被害がない。中田勝之校長(58)は、県教育委員会の震災・学校支援チーム「EARTH(アース)」に所属した経験があり、「南海トラフ地震が発生したら、賀集地区の子どもは自分の安全を守ると同時に、他人に手を貸すことが必要になる。給食が学びのきっかけになる」と話した。

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