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登壇した(左から)前田良さん、ナジャ・グランディーバさん、イルローザさん=南あわじ市中央公民館
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登壇した(左から)前田良さん、ナジャ・グランディーバさん、イルローザさん=南あわじ市中央公民館

 人権問題を考える「じんけんサマーフェスティバル」が14日、兵庫県南あわじ市市三條の中央公民館であった。講演会には、ドラァグクイーンでタレントのナジャ・グランディーバさんとイルローザさんが登場。性同一性障害のため、戸籍を女性から男性に変更した前田良さんが司会を務め、軽快なトークを交えながらジェンダーについて語った。

 同市などがつくる実行委員会が毎年実施。新型コロナ禍のため2020年は中止、21年はリモート開催となったため、対面形式は3年ぶりだった。

 講演会は、化粧道具や衣装の調達方法など楽しげな話題からスタート。時折笑いを誘いながら和やかに進んだ。

 ナジャさんとイルローザさんは心身ともに男性で、恋愛対象も男性。女装をするのは「きれいな格好で目立ちたかったから」という。ドラァグクイーンという言葉には、派手な衣装と化粧で性を表現する意味があるといい、ナジャさんは「言葉の意味を知ってもらえるだけでもうれしい。身近な人が性について告白してきたとき、冷静に受け止めるためにも情報を新しく仕入れ続けて」とした。

 前田さんは20歳のころ、化粧道具を手にしたときの嫌悪感を告白。LGBTQなど性的少数者は人口の約8%いるとされているといい、「男女のあり方を決めつけず、世の中こんなにユニークな人もいるんだと受け入れてもらえたら生きやすくなる」と話した。

 会場では他に、高齢者ひきこもり問題の啓発動画を上映。手話体験コーナーなども設け、参加者が広く人権問題について学んだ。

(吉田みなみ)

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