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ギョーザを袋詰めする森田悠香さん=淡路市郡家
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ギョーザを袋詰めする森田悠香さん=淡路市郡家
ギョーザ無人販売所を設けた森田さん一家=淡路市郡家
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ギョーザ無人販売所を設けた森田さん一家=淡路市郡家

 シカ肉とイノシシ肉を使う「ジビエギョーザ」の無人販売所が兵庫県淡路市郡家にできた。大阪から移住したての夫婦が、淡路島内で材料を仕入れて手作りし、冷凍品として売り出した。野生動物に農作物が荒らされる獣害を知ったことが、出店のきっかけという。(荻野俊太郎)

 無人販売所は「島ぎょうざはるちゃん」。大阪府出身の森田純多(じゅんた)さん(35)と悠香(はるか)さん(35)夫婦が営む。純多さんの高校時代の友人が、淡路市で地域おこし協力隊を務めた後も島におり、獣害の話を聞いた。

 個人でITサービス事業を手がけ、大阪・新世界の商店街活性化にも関わった純多さん。元々、無人販売所の営業に興味を持っていたという。ジビエ食品を販売所で出せないかと考え、「タマネギなど島の食材も使いたい。そうなるとギョーザしかない」と決めた。行動は早く、今年4月に郡家へ引っ越した。

 材料のシカ肉を加工会社の淡路アグリファーム(南あわじ市中条中筋)、イノシシ肉を淡路市が整備した「興隆寺ジビエ処理加工施設」(淡路市興隆寺)から、それぞれ調達する。ミンチと角切りを入れ、酒やタマネギを混ぜて試行錯誤。ニンニクやショウガを加えず、独特の風味を残しつつ食べやすい味にした。

 店は、町中にある屋根付き車庫の一部を借りて改装した。赤と白を基調にし、ちょうちんやしめ縄で神社の雰囲気を演出。「ちょっとしたフォトスポットになれば」とする。ギョーザ作りと交流サイト(SNS)での宣伝を悠香さんが担当する。純多さんはITの仕事をリモートで続けながら、仕入れや店舗の管理をする。

 3児の子育ても並行する忙しさの中、悠香さんは今年7月、わな猟の免許を取った。地元猟友会のメンバーでもある興隆寺ヴィレッジ職員の助言を受け、猟に取り組む予定という。

 シカ、イノシシとも10個入り千円。保冷バッグ1個100円。24時間営業。年中無休。在庫状況などを同店のインスタグラム(@shimagyoza_haruchan)で発信している。

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