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3年とらふぐをモチーフに売り出した「福ちゃん焼き」をアピールする河野博さん=南あわじ市福良乙
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3年とらふぐをモチーフに売り出した「福ちゃん焼き」をアピールする河野博さん=南あわじ市福良乙

 たい焼きならぬ「福ちゃん焼き」が、兵庫県南あわじ市福良の福良商店街内にある交流拠点「まちなか水族館」で売られ始めた。福良湾の名物となった養殖トラフグ「淡路島3年とらふぐ」がモデルの愛らしい形。拠点を運営する住民団体「福良町づくり推進協議会」のメンバーらが考えた。試験的に土、日曜に販売する。観光客にPRし、商店街の活気アップを狙う。(西竹唯太朗)

■福良商店街「まちなか水族館」土日販売

 まちなか水族館は、観光客が多い観潮船の発着場や道の駅周辺から商店街方面にも足を運んでもらおうと、2019年に空き家を再利用して設けた。アジやガシラ、カワハギなど地元の魚を展示する水槽を置いている。

 21年からは市の補助金を受け、築約100年の建屋の改修に着手。以前から福良地区に実習に訪れていた神戸大工学部建築学科の学生の力も借り、水槽の設置場所を増やすなどの工事とともに、軽食販売のスペースもこしらえた。「魚に加えて、福良らしいスイーツを作れば観光客の目に留まるのではと考えた」と、同協議会メンバーの河野博さん(77)は話す。

 福ちゃん焼きのデザインは、毎年フグの時期に地区内に設置される巨大バルーン「100年とらふぐ」を参考にした。レシピは同協議会メンバーの榊秀一さん(77)が考案した。元喫茶店経営で調理師免許がある。「あんこのないところもおいしく」をコンセプトに、練乳やハチミツを生地に混ぜ込む。

 フグのデザインの回転焼き機をメーカーに発注して導入し、10月から土、日だけの販売を開始した。

 現状で、福ちゃん焼きを作れるのは榊さんのみ。機械も1回で最大10個しか焼けない。それでも多いときは100個以上売れる日もあるという。河野さんは「今は地元のリピーターが中心。機械が小さいのは仕方ないにしても、人をもっと集めないと。商店街がにぎわうようPRを続けたい」と話す。

 1個150円(税込み)。土、日とも午前10時半~午後3時。

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