淡路

  • 印刷
沖のいけすからフグを水揚げする福良漁協の前田若男組合長=南あわじ市・福良湾
拡大
沖のいけすからフグを水揚げする福良漁協の前田若男組合長=南あわじ市・福良湾
3年かけて成長させたフグ=南あわじ市・福良湾
拡大
3年かけて成長させたフグ=南あわじ市・福良湾
出荷用に作る淡路島3年とらふぐの刺し身(てっさ)=南あわじ市福良甲
拡大
出荷用に作る淡路島3年とらふぐの刺し身(てっさ)=南あわじ市福良甲

 冷たい北風が吹き始めた兵庫県南あわじ市の福良湾で、冬の味覚「淡路島3年とらふぐ」の水揚げが本格化している。3年間、鳴門海峡の潮流が入り込む養殖場で育って引き締まった身と、ほのかな甘みが人気のトラフグ。昨シーズンは今年2月末の終了を待たずに品切れするほど、需要と知名度が高まっているという。漁師たちは水揚げと加工場でさばく作業に精を出している。(西竹唯太朗)

 「3年とらふぐ」は、通常は2年間養殖して出荷するフグを、1年長く育てて大きくする。納品先の求めによって異なるが、主に約40センチ、1・8キロで水揚げしている。

 福良のフグ養殖は1980年代に始まった。その後、他の地域でも養殖が増えたため、付加価値を高めようと、2000年代前半に手間がかかる3年養殖のブランド化に踏み切った。

 今シーズンは福良漁協に加盟する水産業者5社が手がけている。沖合約2キロのいけすで飼育。養殖期間が長くなると飼育の難易度が格段に上がるといい、3年ものとして出荷できるまでに育つのは、仕入れた稚魚の約半数という。異変がないか丁寧に見回り、共食いを防ぐ「歯切り」に気を配る。

 年末に出荷のピークを迎える。今シーズンの総水揚げ量は、例年並みの約10万匹を見込んでいる。円安などの影響で、輸入の配合飼料などを使う餌代が従来より約2割上昇。燃料高も厳しい中、福良漁協の前田若男組合長(52)は「今秋の台風で海底の栄養素がかき混ぜられた影響か、よく成長した」と売れ行きに期待をかける。

淡路
淡路の最新
もっと見る
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 33℃
  • ---℃
  • 50%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ