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怪力自慢の男衆が歯を食いしばり餅を運んだ=南あわじ市北阿万筒井
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怪力自慢の男衆が歯を食いしばり餅を運んだ=南あわじ市北阿万筒井

 巨大な鏡餅を抱え、歩く距離を競う「大鏡餅運び競争」が12日、兵庫県南あわじ市北阿万筒井の薬王寺であった。淡路島内外から、20~70代の力自慢の男衆16人が集結。顔を紅潮させ、腕の筋肉を浮き立たせながら境内を進む姿に、詰めかけた観衆が拍手を送った。

 同寺の「厄よけ祈祷大祭」の余興として昭和初期に始まった伝統行事。大小二つの鏡餅と台座計170・03キロを抱え、境内に設けた全長30メートルのコースを行き来する。

 競争は、昨年まで5連覇した淡路広域消防事務組合消防士の向江弘行さん(35)=南あわじ市=から順にスタート。いきなり自己記録を約0・3メートル超える126・10メートルをたたき出すと、周囲から驚きの声が上がった。

 ほかの参加者らも負けじと、日頃のトレーニングで培った怪力を披露。さらしで腹に巻き付けた座布団の上に餅を載せ、歯を食いしばりながら歩を進めた。

 大阪府枚方市職員の北脇拓朗さん(29)は昨年に続き2度目の出場。鍛えた肉体の美しさを競う「フィジーク」の大会にも出場しており、力試しで訪れた。14・19メートルの記録で上位入りはならず、「今日のために足腰を中心に鍛えてきたが、餅はさらに重かった。来年も出たい」と、すがすがしい表情で悔しがった。

 結局、6連覇となった向江さんは「目標は145メートルだったが、記録を更新できてよかった。自分にとってはこの日が正月なので、気持ちよく新年を迎えられた気分」と快活に笑った。

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