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 兵庫県南あわじ市西部で、県内最大級の出力となる計約7万キロワットの風力発電施設建設を民間企業が計画していることが分かった。実現すれば、淡路島内では同市と淡路市の既存施設に続いて3カ所目の大規模風力発電となる。県は26日、事業者に対し、想定区域の周辺で騒音などの影響が出る恐れもあるとして、十分な配慮を求める意見書を出した。

 県によると、事業者は前田建設工業(東京)。おおまかな建設想定区域を示した上で、事業計画策定前に環境影響を検討する「計画段階環境配慮書」を県や経済産業省などに提出した。

 建設予定の風車は最大16基程度。羽根まで含めた高さは最大184メートル。1基当たりの最大出力は6100キロワット。想定区域は市内西部の山中で、近くで別の事業者による風力発電施設が稼働している。風力発電は脱炭素に向けた再生可能エネルギーとして期待される一方、審査を担う県水大気課審査情報班は「淡路島は渡り鳥の飛行ルート。特別天然記念物コウノトリも飛来している」と衝突の恐れを指摘。風車が回る音について、「かなり距離があっても夜間に窓を開けていると聞こえるとの情報もあるので、あらゆる面で配慮をお願いしたい」としている。

 同社は今後、より詳しい環境への影響調査をまとめた「方法書」を策定し、再び県や経産省に提出する予定。行政機関は住民の意見なども踏まえて審査する。現地調査を経て最終的に同省が建設の可否を決める。

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