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母親の袋から顔を出していた赤ちゃんコアラ(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)
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母親の袋から顔を出していた赤ちゃんコアラ(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)
13歳で死んだ「ゆうき」(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)
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13歳で死んだ「ゆうき」(淡路ファームパーク・イングランドの丘提供)

 兵庫県南あわじ市は31日、同市八木養宜上の観光施設「淡路ファームパーク・イングランドの丘」で、北方系コアラの「ウミ」(8歳)が生んだ赤ちゃんコアラが1月28日に死んだと発表した。母親の袋の中でうまく乳を飲めずに衰弱死したとみられるという。生後5カ月だった。

 同施設では、南方系コアラの「ゆうき」も1月27日に肺炎のため死んだ。13歳だった。同施設が飼育するコアラは4匹になった。同施設の担当者は「赤ちゃんの誕生が明るい話だっただけに2匹の死が残念」と悲しむ。

 赤ちゃんコアラは昨年8月、ウミと雄の「ピーター」(6歳)の間に生まれた。同施設でのコアラの赤ちゃん誕生は9年ぶりだった。1月13日に初めてウミのおなかの袋から顔を出し、その後も顔や脚を出していた。最後に顔を出したのは同26日で、28日に袋から出た後ろ脚が動かず、死んでいるのが分かった。

 死因を調べる過程で雄と判明。胃の中に母乳がなかった。衰弱死とみられる。同施設によると、コアラを含む有袋類は、母親の袋の中で乳を与える。外部から様子が確認しづらいため、飲めずに弱っている個体を見つけるのが難しいという。担当職員は「再び赤ちゃんを育てられるよう、体制を整えていきたい」と話した。

 一方、ゆうきは県が姉妹・友好都市提携する豪西オーストラリア州から2011年に寄贈を受けた。13年から肺炎を患い、治療と再発を繰り返していた。昨年12月に再び症状が現れ、治療していたが、1月27日に容態が急変して死んだ。コアラの平均寿命は10~15歳で、ゆうきは人間なら70代に相当する。

 肺炎は感染性ではなく、同施設の他のコアラへの影響はない。赤ちゃんコアラの死因との因果関係もないという。

 同施設は近く、追悼献花台の設置を予定している。

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