兵庫県・淡路島内の小学生４人が、サッカー元日本代表の岡崎慎司選手（３６）＝シントトロイデン、宝塚市出身＝がスペインで開くサッカー合宿「ＳＤＨアカデミー　ウエスカキャンプ」に向けた選考会で合格した。

　榎列小４年の三宅瑠維君（１０）、加茂小４年の近藤然太君（１０）、学習小４年の赤堀伊武輝君（１０）ら４人。県内から選ばれた３０人の一員として３月２７日から４月４日までの日程で、岡崎選手がかつて所属したスペイン２部リーグ・ウエスカのクラブハウスに宿泊。同チームのコーチ陣による指導やスペイン語学習などのプログラムに参加する。

　４人はそれぞれが所属するチームの活動とは別に、旧三洋電機洲本サッカー部員だった新居友作さん（３３）＝洲本市＝が淡路佐野運動公園屋内練習場で開く教室に週２回通っている。

　選考会は昨年１２月に神戸市西区で、試合形式で行われた。赤堀君は「本場に行って上達したい。自分が知らない生活を知りたい」と挑戦を決めた。相手との駆け引きを磨いて試合に生かしたいと、動画配信サイトを見て研究したという。

　同じチームに所属する三宅君と近藤君も、パスやシュートの精度を磨くなど練習を重ねた。近藤君は選考会で、味方が攻撃に出ているときに助けに行くことを意識したといい、「力を出し切れた」と話す。

　合格の知らせに三宅君は「現地の選手を見て、技術を盗み、どうしたらうまくなれるのか勉強したい」と意気込む。新居さんは「淡路島から参加するメンバーは全員サッカーに対する意識が高く、ミスを恐れずに挑戦する。用意された環境に感謝をして、いろいろなことを学んで来てほしい」とエールを送る。