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昨年12月に認定された沼島の井戸(南あわじ市提供)
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昨年12月に認定された沼島の井戸(南あわじ市提供)

 大規模地震などの発生後、必要となる生活用水を確保しようと、兵庫県南あわじ市は「災害時協力井戸登録制度」を始めた。淡路島内では初の取り組み。昨年9月の申請受け付け開始後、現在までに市内5カ所を認定した。市内21地区に一つずつの設置を当面の目標に、今後も広報紙などで井戸を所有する個人や団体から登録を募る方針という。

 同制度は全国で広まっており、県内でも神戸市や伊丹市などで進んでいる。南海トラフ地震による被災が想定される南あわじ市で、水道が遮断されれば、生活用水が不足する可能性も高い。市内に農家が多く、数多くある井戸を活用しようと導入を決めた。

 登録対象となる市内の井戸の条件は、所有者や管理者が現在使用していて今後も使用予定▽生活用水として使える水質がある▽所在地を公表する-など。人里から離れていたり、日常的に使っていなかったりする井戸は対象外となる。

 市は登録に向け、広報誌やホームページで申請を募り、申し込みがあった井戸の水質を検査。これまでに、基準を満たした5カ所を認定した。地区別の内訳は沼島地区が2、松帆地区が1、広田地区が1、阿万地区が1となっている。それぞれの井戸に登録プレートを設置し、市のホームページでも井戸の所在地を公表している。

 市危機管理課は「水質検査で登録できる井戸は限られる一方、有事の際を考えるとまだまだ足りない。多くの人に登録していただけるよう、呼びかけたい」としている。

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