白根瑠久君の手に乗るウズラのひな=姫路市飾磨区阿成鹿古
白根瑠久君の手に乗るウズラのひな=姫路市飾磨区阿成鹿古

 兵庫県姫路市の小学生がスーパーで買ったウズラの卵のふ化に挑戦し、このほど、ひながかえった。きっかけは夏休みの自由研究だったが3度失敗し、新学期が始まっても続けた。4度目で生まれたひなは、すくすくと成長している。

 高浜小6の白根璃久(りく)君(11)=同市飾磨区阿成鹿古。7月末、同時に7個の卵を温めることができる機材を使って始めた。夏休み中に3度試したが変化はなく、4度目で有精卵からひながかえったという。

 「ケイちゃん」と名付けたひなは、白根君を親と思っているのか、学校に行く際は甲高い声で鳴くという。白根君は「いつか学校で成長過程を発表したい」と、いとおしげに見つめる。

 ウズラ卵の産地、愛知県豊橋市の「豊橋うずら農協」によると、ニワトリなどに比べて雌雄の判別が難しく、まれに紛れ込んだ雄が飼育場で交尾することがあるという。ただ、その可能性は低く、「99%以上は無精卵」と話す。(伊田雄馬)