5日未明に兵庫県の相生市と赤穂市にまたがる山陽自動車道尼子山トンネル内で発生した火災で、西はりま消防組合(同県たつの市)は、最初に出火したトラックと後続で停車した車計33台の焼損を確認したと明らかにした。6日朝も残火処理が続いており、山陽道は播磨ジャンクション(JCT)-赤穂インターチェンジ(IC)の間で上下線とも通行止めが続いている。
兵庫県警高速隊によると、トンネル内の火災は5日午前1時ごろに発生。西行き車線で走行中の大型トラックから出火し、後続車に乗っていた人たちは車を降りてトンネル外に避難した。西はりま消防組合によると、これらの後続車に相次いで延焼したとみられる。
火災は発生から19時間がたった5日午後8時過ぎに鎮圧したが、トンネル内が高温になったことなどを踏まえ、6日朝から残火処理を再開したという。
後続車の追突事故も起き、男性8人が病院に搬送された。うち4人が重軽傷を負い、4人が煙を吸い込む軽症だった。
西日本高速道路は「解除には相当の時間を要する」とし、中国自動車道や国道2号などへのう回を呼びかけている。神戸-山口JCT間では、山陽道を通る通常ルートの所要時間は約4時間40分だが、中国道を通るう回ルートでは約5時間40分かかるという。