自民党の北村経夫参院議員＝山口選挙区＝が代表を務める選挙区支部と資金管理団体が２０２４年、政策秘書が関係する企業２社にチラシ印刷代やウェブコンテンツ制作代などとして計約９０８万円を支出していたことが８日、先月公開の政治資金収支報告書で分かった。北村氏の政治団体を巡っては、１６～２３年にもこの２社に計約２２２４万円を支出していたことが既に判明している。
政党交付金使途等報告書によると、１６～２３年の支出のうち税金が原資の政党交付金からの支出は１件だけだったが、２４年は少なくとも７件（計約１７０万円）に増加。共同通信は北村氏の事務所に複数回取材を申し込んだが、８日までに回答を得られなかった。政策秘書は「（問題の）当事者なので、事務所の回答を統括できない」などとした。
北村氏の事務所は２３年までの支出について「安価かどうかをその都度検討している。政策秘書は関与していない」などと回答し、支出は適正との認識を示していた。
北村氏は１３年に初当選。旧安倍派裏金事件に関わり、幹事長注意を受けている。
