創設30年の記念式典であいさつする後藤武理事長=神戸市中央区(提供)
創設30年の記念式典であいさつする後藤武理事長=神戸市中央区(提供)

 阪神・淡路大震災で全国から寄せられた支援に白血病治療への貢献で恩返ししようと、兵庫県と医療関係者らが創設した認定NPO法人「兵庫さい帯血バンク(兵庫バンク)」が2024年度に約2900万円の赤字を計上し、経営難に陥っている。医療資機材の高騰が要因だが、事業が臍帯血の保存や提供に限られ、新たな収入源確保は困難。存続に向け運営の効率化を図り、事業への理解と支援を訴えている。(田中伸明)