炎が上がる旅館。消火活動が続く=豊岡市城崎町湯島
炎が上がる旅館。消火活動が続く=豊岡市城崎町湯島

 豊岡市の城崎温泉街で旅館から出火し計6棟が焼けた火災で、豊岡署は7日、計約3500平方メートルが焼失し、火元は旅館1階の調理場とみていることを明らかにした。

 火災は5日未明に発生。同市城崎町湯島の旅館「千年の湯 権左衛門」から出火し、隣接する土産物店などに延焼して約5時間半後に消し止められた。旅館の男性従業員(69)が煙を吸って救急搬送されたが、意識はあるという。

 同署と同市消防本部は6日から現場検証を実施。火元の旅館は鉄骨5階建てと調理場のある木造2階建てをつなげた構造で、1棟計約2430平方メートルが全焼した。ほかに土産物店、社員寮、民家など4棟の計約1100平方メートルが燃え、別の旅館1棟の外壁なども焼いた。

 同署によると、火元となった旅館の調理場がよく燃えていた。出火当時は無人でガスの元栓は閉まっていたといい、調理場の電気機器がショートした可能性があるとみて調べる。