自宅に保管された文書について説明する高島隆三郎さん=姫路市飾磨区天神

 兵庫県姫路市飾磨区天神の高島隆三郎さん(73)宅には、幕末期を中心に2千点以上もの文書が保管されている。高島家は江戸時代、姫路藩の外港・飾万津(しかまつ)の豪商だった。町政を担う大年寄を務めていたこともあり、文書は商売上の帳簿から町政の業務日誌まで多岐にわたる。これほどの量が良好な状態で保管されているのはまれとみられ、地元研究会も「当時の町運営をうかがい知ることのできる貴重な資料」と高く評価する。(上杉順子)