積み上げられた震災のがれき。時を経て地域の健康影響の調査が求められる=2012年5月、宮城県石巻市
積み上げられた震災のがれき。時を経て地域の健康影響の調査が求められる=2012年5月、宮城県石巻市

 「大災害時の粉塵(ふんじん)吸入による呼吸器障害-9・11と3・11」という論文(2015年)がある。筆者は宮城県石巻市の石巻赤十字病院で呼吸器内科部長や副院長を歴任した医師の矢内(やない)勝さん(71)だ。11年3月11日の東日本大震災で石巻医療圏(石巻市、東松島市、女川町)は死者・不明者が約6千人と最大規模の被害となった。