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神戸大は25日、深江キャンパス(神戸市東灘区深江南町5)の海事科学部を改組して新設する海洋政策科学部について、文部科学省から正式に設置を認可されたと発表した。2021年4月に開設する。
海事科学部は03年に神戸商船大と神戸大が統合して誕生。船舶職員やエンジニアを育成している。新学部では、海洋に関する政策や国際的な課題など、社会科学的な視点も加えた教育研究と人材育成に取り組む。
この日は、設置準備委員会委員長の阿部晃久海事科学部長がカリキュラムなどを説明。1年生では全員が練習船「深江丸」で授業や実習をして船の動きや船内での共同作業への理解を深める。学生は五つの専門領域に分かれて学び、4年生では、横断的に、海洋に関する課題の解決策を探る演習的授業も行うという。
文理横断型の学部となるため、入試は、理系科目重視型と文系科目重視型の2類型で実施する。阿部委員長は「受験生の志望状況を調査しながら、入試シーズンに向けて周知を図っていく」とした。
同大の武田廣学長は「海に関する学部を持つ総合大学として、世界に情報発信し、幅広く活躍できる人材を育成していく」と述べた。(太中麻美)
