兵庫県知事選
6月15日告示 7月2日投開票
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 兵庫県知事選(6月15日告示、7月2日投開票)の投開票まで1カ月を切った。27年ぶりに4人(いずれも無所属)が名乗りを上げ、集会やインターネットを使った情報発信など前哨戦が熱を帯びてきた。それぞれ目指す県政をキャッチフレーズで表現し、有権者にアピールしている。

 共産党推薦の津川知久(ともひさ)氏(66)=新人=は「人と地域を守る県政に」を掲げる。昨秋の立候補表明当初は「550万県民に優しい県政を」だったが、県内各地を回る中で「井戸県政16年間で地域から学校や病院がなくなり、公共交通が減らされてきた」と感じ、メッセージ性を強めたという。

 既に約500カ所で集会を開き、5月には神戸女学院大名誉教授の思想家・内田樹さんと意見交換した。改憲反対、原発ゼロの訴えにも力を入れる。

 自民、民進、公明、社民各党の県組織から推薦を受け、兵庫県政歴代最長任期の5選に挑む井戸敏三氏(71)=現職=は「新兵庫に挑戦」。「これまで一期ごとに課題は違った」と強調。5期目は、人口減少対策や地域の活力づくりなど「地域創生を軌道に乗せる」と意欲を見せる。

 関西広域連合長も務め、分刻みで公務をこなす日々だが、告示までの県政報告会は、4年前の3倍の18カ所に達する予定だ。

 「明るく楽しい兵庫県」を掲げるのはコラムニストの勝谷誠彦(まさひこ)氏(56)=新人。目指す兵庫像を言葉に込めた。当初、陣営スタッフの反応は「小学校の標語?」。だが今では「『明るく楽しい-』ってどんなの? そう考えると政策が浮かび、意外に深い。本人のイメージも親しみやすくなったのでは」と話す。

 告示までに県内全41市町で講演会を開く計画で、既に阪神間や但馬などを巡回した。毎朝発信するメールマガジンも継続中。

 前加西市長の中川暢三(ちょうぞう)氏(61)=新人=は「スタートアップ兵庫」。「-アップ」は、ビジネス用語で「立ち上げ」「起業」の意味があり、県政刷新への思いを凝縮した。「米シリコンバレーのようにイノベーション(革新)が次々と生まれる兵庫県に」と訴える。

 「無党派、不偏不党」を前面に、ネットに親しむ無党派層の掘り起こしを狙う。動画サイト「ユーチューブ」にも動画約40本を投稿している。

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