神戸電鉄フラワータウン駅前の商業ビル「サンフラワーショッピングセンター」=三田市弥生が丘1
神戸電鉄フラワータウン駅前の商業ビル「サンフラワーショッピングセンター」=三田市弥生が丘1

 三田市のフラワータウン地区で商業ビルを運営する第三セクター「サンフラワー」が厳しい局面に立たされている。経営難で県からの借入金の返済ができなくなり、市は貸し付けて支援しようとしたが、市議会が認めなかった。田村克也市長は「経営破綻も想定される」としており、自治体が財政支援する三セクのあり方も問われる事態となっている。(谷川直生)

 18日の市議会定例会の最終日。同社への貸付金2千万円などを盛り込んだ市の補正予算案に対し、市議が修正案を提出した。貸付金の項目のみを削除する内容で、議長を除く市議21人の全会一致で可決された。

 同社は1991年に設立された。資本金のうち、市が20%、残りを地元商業者らが出資。93年に商業ビル「サンフラワーショッピングセンター」をオープンさせた。鉄骨造り4階建てで、延べ床面積は約6800平方メートル。飲食店や衣料品店のほか、スイミングスクールや企業主導型保育施設、学習塾、訪問介護ステーションなどが入居する。

 2階の約2千平方メートルは市が区分所有し、子育て世代やシニア層の交流スペースを設けている。スイミングスクールのプールは、市内の小学生が授業で活用することもあるという。

 建設には、県が窓口となる中小企業向けの高度化資金約21億円を活用。6億3千万円余りが未済で、市が今回計画した貸し付けは、11月末に返済期限を迎える2026年度返済分4千万円のうち、同社が捻出できなかった2千万円だった。

 ■24万円で筆頭株主に