ドキュメン撮る

神戸新聞NEXT
秋の夜、練り場から村へ続く道に光の列ができた。祭りの最高潮、見物客の注目を集める最後の練り合わせを終えた屋台が、台車に載ってゆっくりと帰っていく。「ヨーイヤサー」。日中、あれだけ熱気に満ちた「掛け声」が、夜の風に吹かれてどこか切なく響いていた。
10月の播磨は祭り一色。小さな集落も大きな町も、1年の熱量全てを注ぐ。その興奮を横目に、穏やかさが際立つ終幕だけを追って、播州路を歩いた。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。