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 阪神・淡路大震災の犠牲者追悼と復興の願いを込め、「白いリボン」の配布運動を続けてきた関西学院大学(兵庫県西宮市)のボランティアグループ「関西学院ヒューマンサービスセンター」が二十二日、運動の中止を決めた。震災に対する学生意識の変化などが理由。今後は別の手段で「震災」を伝えていくという。

 同センターは、震災を機に学生や教職員らで結成。一九九六年から毎年一月十七日前後に、「白いリボン運動」と銘打って、学内や駅などで白いリボンを配り、追悼や被災地支援への感謝を訴えてきた。

 一時は八都道府県のボランティアグループの協力を得て約十二万個を配布。運動は全国的な広がりを見せたが、震災時メンバーの卒業などに伴い、存続に疑問の声も上がるようになったという。同センター学生代表の山本有紀さん(21)は「県外出身の学生には、知らない震災を伝えることに葛藤(かっとう)があった」と打ち明ける。

 今後は震災関連の資料などを整理、来年一月十七日をめどに学内の一角に「震災コーナー」を設ける予定。山本さんは「もう一度足元から震災を見詰め直したい」と話している。

2002/10/23
 

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