世界的指揮者の佐渡裕さんが指導する「スーパーキッズ・オーケストラ」(SKO)が20日、兵庫県明石市民会館(同市中崎1)でミニコンサートを開いた。親子連れら聴衆約400人を前に佐渡さんがタクトを振り、迫力満点のハーモニーを響かせた。
SKOは小学生から高校生までのメンバーで構成する弦楽器楽団。県立芸術文化センター(同県西宮市)を拠点に活動し、明石市では2018年から毎年公演を行っている。
この日はチャイコフスキーの弦楽セレナード、坂本龍一さんの「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」など8曲を熱演。35人のメンバーは、表現力豊かな音色とリズムに乗った動きで聴衆を魅了。曲が終わるたびに、大きな拍手が起こった。
SKOメンバーの姉の演奏を見守った女児(7)=同県加古川市=は「お姉ちゃんがかっこよかった。私もあそこで演奏したい」と感激した様子だった。佐渡さんは「自粛が続く今だからこそ楽しみを届けるのが大切で、それが私たちの役割だと思う」と語った。(長沢伸一)