丸谷聡子兵庫県明石市長は１５日、タウンミーティング開催などに取り組む専門部署「市民とつながる課」を同日立ち上げたと発表した。「市民の皆さんの意見を車座で聞きながら、まちを一緒につくっていきたい」と意欲を見せた。市の施策を丸谷市長が紹介する動画チャンネルも開設した。（長尾亮太）

　タウンミーティングは、４月の市長選で丸谷氏が掲げた目玉公約の一つ。市民としてまちづくりに関わったり、市議を２期８年務めたりする中で、市民の声を聞くことが市政に足りないと感じてきたという。

　今月から月１回以上催す。地域ごとの開催に加え、出席者を高齢者や障害者、子育て世代、子どもに限定した回も設ける。建設予定の新庁舎もテーマとする。

　市民とつながる課は政策局企画・調整室に設け、職員４人が専従し、１人が兼務。市民の声をメールや文書で受け取る「市長へのおてがみ・まるちゃんポスト」も担当する。１５日時点でポストには８９件が寄せられており、図書館で備え付けペンのひもを長くするなど、すでに一部の声に対応したという。

　タウンミーティングについて丸谷市長は「課のメンバーにも知恵を出してもらい、市民が『声を出せる』『市政の情報が聞ける』と、行ってみたいワクワクする場にしたい」と述べた。

　また、市の取り組みなどを丸谷市長自身が紹介する動画チャンネル「まるちゃんねる」を開設したと明らかにした。市役所ウェブサイトの「市長のページ」で見られる。