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明石生まれの作曲家菅原明朗さんのピアノ曲を演奏する正住真智子さん=明石市東仲ノ町
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明石生まれの作曲家菅原明朗さんのピアノ曲を演奏する正住真智子さん=明石市東仲ノ町

 日本近代音楽の草分けの1人とされる兵庫県明石生まれの作曲家菅原明朗(すがはらめいろう)さん(1897~1988年)をたたえる「めーろープロジェクト」が24日、始動した。第1弾となるピアノリサイタルが子午線ホール(明石市東仲ノ町)であり、菅原さんのピアノ曲4曲などを東京芸術大非常勤講師、正住真智子さん=同市出身=が演奏。約150人が「明石が生んだマエストロ」が残した業績の一端に触れた。

 菅原さんは大蔵町に生まれ、13歳まで明石で育った。東京の美術学校で洋画家藤島武二に師事する傍ら、作曲を志して音楽を学び、東京の帝国音楽学校で日本初となる作曲家の教授になった。ドイツ音楽が主流だった時代に、フランス音楽を積極的に紹介したことでも知られ、管弦楽曲や宗教音楽など生涯で400曲以上を残した。

 同プロジェクトは、明石フィルハーモニー管弦楽団のバイオリン奏者永田武さんが菅原さんについて研究を続ける中で「世界的な現代音楽家の存在を知ってほしい」と企画した。今後も菅原さんの曲にスポットを当て、定期演奏などの場を設ける予定という。

 この日、五つの小曲からなる「断章」や、菅原さんが訪れた仏ブルゴーニュの印象を表現した「ブルゴーニュ1」などを正住さんが情感を込めて披露。菅原さんが敬愛したバッハを思わせる曲調に聴衆がじっくりと聞き入った。

 同プロジェクトのメンバー藤岡勝義さん(72)は「地元・明石で菅原さんの功績を広め、若手の演奏家も紹介したい」と話す。次回は10月2日、中崎公会堂(同県明石市相生町1)で予定されている。(小西隆久)

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