兵庫県明石市は、本年度の介護福祉士試験などの受験料が値上げされたことを受け、福祉資格の取得を目指す受験者に対し、値上げ分を助成すると発表した。本人負担の軽減を図ることで、高齢化で不足している福祉サービスの担い手確保につなげる狙い。

　対象になるのは、介護福祉士▽社会福祉士▽精神保健福祉士－の各試験。

　市によると、試験会場の検温や消毒など新型コロナウイルス感染症対策が値上げの理由。介護福祉士の受験料は１万８３８０円、精神保健福祉士は２万４１４０円などと３千円～約６５００円高くなった。そこで国家試験の値上げ緩和措置として緊急支援を決めた。助成総額は約４２０人分に相当する約１５０万円を見込む。

　今年９月１日時点で市内に住所がある▽市内の福祉施設、福祉事業所で勤務または勤務が内定している－のいずれかに該当する人。受験申し込み後に助成申請する仕組みで、申請方法は９月中に公表する。

　市施設整備・人材育成室ＴＥＬ０７８・９１８・５２６２

（長尾亮太）